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内定辞退率AI問題で揺れるリクルートHDの株を軽い気持ちで購入してしまい、「落ちるナイフ」をつかむことに。さらに追い打ちをかけるリクルートの持ち合い株4000億円売却の発表。翌日に泣く泣く損切りをしたら、売却直後に値が戻るというダブルパンチを浴びました。不祥事株はしばらく様子を見た方がよいのですね。自戒込めて、備忘録として残しておきます。

売却株
リクルートHD 3060(-360×100株+手数料)

衝撃のリクルート1.2億株売却発表

「リクルート大変なことになってるねえ」
8月28日夕方、義兄から届いたLINEを見て、慌ててニュースを見ると、リクルートHDが持ち合い株4000億円を売却すると発表がありました。

株アザラシ
損切りしたほうがいいんですかね
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義兄「よくわからないけど、現状ではネガティブなようだね」

ざっくりとした内容では、大株主の企業が持つ全体の約7%にあたる4000億円が指定日時点の価格で売却され、株は銀行や証券会社などが引受先となる。株売却によって需給に懸念が発生することから、リクルートは売却後に800億円の自社株買いを行うようです。

リクルートの持ち合い株1.6兆円

この報道だけ見ると、まさにネガティブそのもの。4000億円分の株は引き受け先があるとはいえ、リクルートが保有する1.6兆円にも上る大量の持ち合い株は、日経新聞でも7月中旬に報道されており、メディアも動向を注視していました。

株アザラシ
株価下落中に持ち合い株なぞ売らないだろう

そんな楽観視から、内定辞退予測AI問題で株価が下がっているタイミングを見計らったつもりで、3420円のリクルートHD株を購入してしまいました。ここからが悲劇の始まりとなりました。

是正勧告、社長の謝罪、持ち合い株売却

下げ止まりと思って購入したリクルート株は、当日はマイナスで取引終了。そのうちあがるだろうと気楽に構えていましたが、内定辞退率AIをめぐる報道は加熱する一方。個人情報保護問題からリクルートキャリアに初の是正勧告が出され、社長が謝罪会見を開いたあたりから逆風が一気に強くなり、株価は3200円台まで急激に下がってきました。

株アザラシ
だいぶ厳しいけど、リクルートならそのうち値を戻すだろう…

私はまだまだお気楽ムード。8月27日に3306円まで持ち直したところで、同日に株の売却報道が出たのです。

一度は塩漬け覚悟もたまらず損切り

リクルート株が急落する前夜、私は悩みに悩みました。株を塩漬けするか、損切りするかどうかです。

株売却発表による急落は避けられないだろうし、今後はリクナビ利用者への補償問題も出てくるかもしれない。株の引受先となっている証券会社が安く購入するためにカラ売りを仕掛けてくるかもしれないなど、いろんな可能性を考えましたが、やっぱりリクルートなら再起してくれるはず。そんな思いから一度は塩漬けを決意しました。

しかし、翌日の寄り付きの板を見ていると、2900円台でもみ合いになっているのです。市場が始まってからも、5分以上初値がつかないほどでした。初値は3100円くらいからスタートしましたが、株価はどんどん下がるばかり。

株アザラシ
2000円台まで下がるかもしれないから、今のうちの損切りするのが得策なのかもしれない…

そう思うと、スマホに手を伸ばして売却を発注しました。売却額3060円。購入時よりも360円落ちての損切りでした。これでよかった。そう思っていると3080、3100円とみるみるうちにリクルート株が値を戻しているではありませんか。結局、終値は3150円。私は底値で売ってしまったのでした。

初の株売りが損切り

私は2019年8月に株を始めたばかりで、リクルート株が初めての株売却でした。なんともほろ苦い初売りです。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

気落ちしている私に、妻からLINEが送られてきました。リクルート株が値を戻したことを知った義兄が、妻経由で私を気遣ってくれました。

軽い気持ちで手を出したリクルート株でしたが、ずるずると値を下げるうちに事態が悪化して大損をこいてしまいました。数百円ですが手数料もかかるので、ちょっと損しただけで簡単に損を切れなかったというのが正直な思いです。

不祥事株には手を出さない。わかってはいるのですが、高い勉強代になった投資でした。

株アザラシ
でも「不祥事株は買いだ」という格言もあるよね…

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