株取引2ヶ月の超初心者が、上場直後の新規公開株を購入してみました。購入したのはSNSマーケィングを主とする「サイバー・バズ」。下落トレンドで購入したため塩漬け覚悟でしたが、連休明けの株価は暴騰。慌てた筆者は暴騰前に設定した価格で売ってしまったため、大きな利益を逃してしまいました。
新規上場株でデイトレード挑戦
2019年9月20日。急激に上昇トレンドを描いているインタートレード株をピーク直前で奇跡の売り抜けに成功したのに気をよくして、他の銘柄も小幅な利益を求めてデイトレ参戦してやろうと思ったのが間違いの始まりでした。
デイトレ目的で銘柄を物色した末に見つけ出したのは、新規上場したばかりのサイバー・バズ【7069】でした。
銘柄を発見した時点(午前11時)では前日終値+250円(3950円)でした。
インタートレード同様、上昇トレンドに勢いがあったので、買ったらすぐに売ってやろう。そう思っているうちに4050円まで来たら、いきなり反落がはじまりました。
そんな反転チャートをのんきにイメージしながら、3950円で購入。イメージとしては、午前のインタートレード同様に20〜30円の上昇で退場できればと考えていました。
問題は、私がサイバー・バズの株を買った直前のこと。午後1時過ぎからドカンと勢いよく下落を始めました。5円単位ではなく、一度に20〜30円も値が落ちていくので、ポカーンとするばかり。
途中、時間をかけて3940円まで買い戻す場面も見られましたが、落ち出すと板気配を吹っ飛ばして下落が止まらないのです。チャートを見てもらえればわかりますが、2番底が待っていました。
なぜこんなに上昇と下落の値動きが激しいのか。板をよくみると、売りと買いの総量は買いが優勢なのですが、板の数字が100とか200とかばかり。つまり、参加者が圧倒的に少なかったため、値動きが自然と軽くなって下落に歯止めがかからなくなっているのです。
キリの良い数字で跳ね返される
ただ、3850や3800のようなキリの良い節目の数字になると売り板に3000や5000と4桁数字が並ぶのです。せっかく上り調子なのにキリの良い数字が待ち構えているので、必ず跳ね返される。そしてまた下落トレンドへと後退するという感じ。
株価は一時3760円まで下落したものの、大引け前には買いが集まり、なんとか3845円で終わってくれました。しかし、板をよくみると3845円の下が3810円と35円もの差があります。ちょっと風が吹けば、ベニヤ板でできた家のように倒壊が止まらなそうな感じです。
株価が目標未達で売ることができず…
さて、デイトレードでちょっとした利ざやを稼ぐという私の思惑は、マイナス105円(手数料込み108円)という失敗に終わりました。
世間は9月21日から3連休なので、株式市場も休みで手仕舞いしたという方も多いはず。米中貿易摩擦が事務レベルで協議中ということもあって、トランプのおじさんが何をつぶやくかわかりません(でも、そろそろ軟着陸しそうな気配もします)。
SNS広告のマーケティングを扱う「サイバー・バズ」は、良くも悪くも景気に左右されそうな銘柄。薄氷ながらも景気が現状維持となればよいのですが、今月内までに値を戻さなければ、来月は増税が控えています。
9月24日にサイバー・バズがどんな寄せを見せるのか見ものです。ちなみに、21日未明のPTSでは3860円とプラス15円。意外といい風吹いてる…?
連休明けはサイバー・バズ株暴騰
さて、問題の9月24日がやってきました。なんとしてでもプラ転でサイバー・バズ株を売り抜けたい筆者は、午前8時半からスタンバイしていました。
寄り付きから前日の株価をぐんぐん抜いていくので、一気にプラ転を期待していたものの、市場を開いたあとは上がったり下がったり。
そんな思いから、購入時の価格3953円から、税金や手数料を含めて損をしない程度の価格「3965円」で売却設定しました。すると、市場がいきなり加熱。売値を変更する余裕もなく、あっという間に4000円を抜き去りしました。
結局、前場は4400円台と前日から+500程度の上げを記録する盛況ぶり。さすがに始値の4490円では跳ね返されましたが、大幅高に開いた口がふさがりません。結果として、大幅な利益獲得機会を逸することになったのです。
サイバー・バズ株は午前中にピーク、午後1時ごろから売られる
ただ、ここ2日間のサイバー・バズ株を見ていると、ある法則が存在することに気づきました(たった2日間では法則もなにもないとも思いますが…)。
サイバー・バズ株の値動きは午前中に高騰して、午後に売られる。売るなら午前11時ごろが最適だと感じました。
サイバー・バズ株の影にベンチャーキャピタル
なぜ午前中は高騰して、午後から売られる同じ動きが連日続くのか。個人ではなく、機関投資家や大株主が売っているとしか考えられません。
調べてみると、サイバー・バズの株主は「ユナイテッド」というベンチャーキャピタルです。
ベンチャーキャピタル(venture capital、略称:VC)とは、ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。 主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行い、資金を投下する。 経営コンサルティングなどを提供し、投資先企業の価値向上を図る企業も存在する。
Wikipedediaより引用
つまり、ユナイテッドにとっては上場後の株式売却が目的なのでしょう。高値まで釣り上げた上で株を売りぬける。このような会社が大株主としている限りは、購入を避けるのが無難なのかもしれません。
しかし、乱高下するマザーズ株はうまく乗ることができれば大きな利益を得ることができそうです。少しずつ慣れたら、参入してみたいと思います。